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人間関係に疲れたらⅡ

執筆者の写真: pertecolor33
pertecolor33
9 時間前
読了時間: 6分

本当に必要な関係とは?──人間関係において、「誰といるか」より大切なこと


シリーズ「人間関係に疲れたら」の第2回



前回は、人間関係に疲れたとき、

ただ「人を減らす」「関わりをやめる」のではなく、

「わたしは、誰と、どんな関係を築きたいのだろう」

と、自分自身に問い直してみることについて書きました。



人間関係は、増やすものでも、ただ減らして解決できるものでもありません。

自分の人生の中で、どんな関係を大切にするのかを、自分で選んでいくものです。


では、「本当に必要な人間関係」とは、いったいどんなものなのでしょうか。

そう考えたとき、わたしたちは割と「誰と付き合うか」ということばかりを考えてしまいます。

けれど、本当に見つめたいのは…「相手がどんな人か」よりも、

「その関係の中で、わたしがどうなっているのか」です。



本当にわたしに必要な人間関係とは


「いい人」と「自分に必要な人」は同じではない


たとえば、


優しい人

話を聞いてくれる人

気を遣ってくれる人

長く付き合っている人

自分のことを大切にしてくれる人


世の中には、たくさんの「いい人」がいます。だからこそ、


「こんなにいい人なのだから、大切にしなければ」

「こんなによくしてもらっているのだから、付き合い続けなければ」


と思うこともあるでしょう。


けれど、

「いい人だから付き合う」と、

「わたしは、この人と付き合いたい」これは、同じではありません。


相手に問題がなくても、自分にとってその関係がもう必要ではなくなっていることはあります。

反対に、自分とはまったく違う考え方を持っている人なのに、話しているとなぜか自分の考えが深まる。そんな関係もあります。



「一緒にいて楽しい」だけが、必要な関係ではない


人間関係というと、


一緒にいて楽しい

気が合う

話が盛り上がる

安心できる


ということを大切にする人も多いでしょう。もちろん、それも大切なことですね。

でも、それだけではありません。

その人と話したあと、


自分の中に新しい視点が生まれる

今まで考えたことのなかったことを考えたくなる

自分の思い込みに気づく

「わたしは、本当はどうしたいんだろう」と考えるきっかけになる

そんな関係もあります。


必ずしも、楽しく笑っていられる関係だけが、自分にとって価値のある関係とは限りません。

その関係が自分にとってどんな意味を持つのかは、

会っている時間よりも、会ったあとの自分に表れるものです。



「自分らしくいられる人」だけを選ばなくてもいい


「自分らしくいられる人と付き合いましょう」

という言葉があります。それはもちろん大切です。


でも、

「自分を否定しない人」

「自分を受け入れてくれる人」

これだけを求めてしまうと、いつの間にか「自分に都合のいい人」だけを周りに置くことにもなります。


自分とは違う考え方を持っている

自分にはない価値観を持っている

ときには「それは違うんじゃない?」と言ってくれる

そんな人たちとの関係が、自分の世界を広げてくれることもあります。


ただし、率直に違う意見を伝えてくれることと、相手を否定し続けることは、別のものですよね。

一緒にいるたびに自分をすり減らしてしまう関係まで、我慢して続ける必要はありません。

大切なのは、自分と同じ人を集めることではありません。


自分らしくいながら、相手も相手のままでいられること

違いを排除するのではなく、互いに面白いと思えること

そこに、関係の深さが生まれ、育っていくこともあるのです。



本当に必要な関係かどうか、4つの問いで考えてみる


優しい人がいい

価値観が合う人がいい

刺激を与えてくれる人がいい

そうして、条件を並べることはできます。

けれど、人間関係は、条件だけでは測れないもの…


だからこそ、手がかりは相手の条件ではなく、自分側にあるものです。

まず、この4つを問いかけてみてはいかがでしょうか。


「この人といるとき、わたしは自分を偽っていないだろうか」


「この関係は、義務感や罪悪感だけで続いていないだろうか」


「この人との関係によって、わたしの世界は狭くなっていないだろうか」


「この関係を、今のわたし自身が選びたいと思っているだろうか」


どの問いにも、

すぐに答えが出なくてもかまいませんし、人間関係には、長い時間の中で積み重なったものもあります。

相手を支える時期もあれば、自分が支えてもらう時期もありますよね。


だからこそ、

ひとつの答えだけで関係を判断するのではなく、

「今のわたしにとって、この関係はどういうものなのか」

ここを見つめることが大切なのだと思います。



人間関係を「選ぶ」ことは、相手を切り捨てることではない


誤解してほしくないところをひとつ。。。


人間関係を選ぶというのは、

「必要な人」と「不要な人」に分けて、

不要な人を切り捨てることではありません。


相手が悪いから離れる

相手が優れているから付き合う

そういうことでもありません。


ただ、

「今のわたしは、この関係をどうしたいのか」

これを、自分自身の軸で考えることであり、時々問うてみる必要があるのだと思います。

昔は必要だった関係が、今は少し距離を置いていい関係になることもあります。


逆に、

以前はそれほど関わりがなかった人と、今になって深く話せるようになることもあります。


人が変わったというより、自分が変わったことで、

その関係の意味が変わることもあるのです。



「誰といるか」の前に、「わたしはどう生きたいのか」


人は、自分が思っている以上に、周囲にいる人や環境から影響を受けているものです。


何を普通だと思うのか

何を幸せだと思うのか

どんな生き方を選ぶのか

何を「無理だ」と決めるのか


そうした判断にも、これまで関わってきた人や環境の影響が入り込んでいます。

「誰といるか」を考えることは、

「どんな世界の中で、自分の人生を生きたいのか」を考えることでもあります。

そして、どんな人と付き合いたいのかを考えるためには、


「わたしは、どんな人生を生きたいのか」


ということも、見つめる必要があるのです。


何を大切にしたいのか

何を面白いと思うのか

何を嫌だと感じるのか

何に時間を使いたくないのか

どんな世界を見ていたいのか


そうしたものが少しずつ見えてくると、自分自身とのつながりも深まり、人間関係の見え方も変わっていきます。

無理に切ろうとしなくても、自然と距離ができる関係もあります。

相手が去っていくこともあります。

逆に、

思いがけないところから、新しい関係が生まれることもあります。


人間関係を整えるということは、付き合う人を選別することではありません。


自分の人生を、

自分で選び直していくこと。


そのために、

誰といるのかを見つめ直すことなのだと思います。



そして、ここからもうひとつ、考えてみたいことがあります。


わたしたちは、


「自分が望んでいること」

「自分が大切にしていること」

「自分が選びたいと思っていること」


これらを、どうやって判断しているのでしょうか…

それは本当に、自分自身の意思なのでしょうか。


それとも、


「こうするべき」

「こうしたほうがいい」

「普通はこうするもの」


というものを、いつの間にか自分の意思だと思っているのでしょうか。


もし、自分だと思っているものの中に、「自分ではないもの」が混ざっているとしたら、

それはどこから入り込み、どうすれば見分けられるのでしょうか。


次回は、そのあたりを手がかりに、

「自分らしく生きる」ということを、もう少し深く考えてみたいと思います。

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