「わたしは不安じゃない」の真実
- pertecolor33
- 5月20日
- 読了時間: 9分
実は不安を感じているのに、
「わたしは不安じゃない」と思ってしまうこと・・・
「わたしは不安が強いタイプではありません」
そう話される方の中に、実は強い不安を抱えている方が少なくありません。
不安というと、心配で落ち着かない、怖い、緊張する
といった分かりやすい感覚を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、不安を感じているのに、それを不安だと認められないことがあります。
ご本人としては「不安ではない」と思っている。
けれど、気持ちはずっと張りつめていて、イライラしやすい、休めない、考えすぎる、体調不良が続く、人間関係で疲れやすい。
そんな形で、心の負担が別のサインとして表れていることがあるのです。
特に、これまで頑張ることが当たり前だった方、自分に厳しく生きてきた、今もそうしている方、弱音を吐かずに乗り切ってきた方ほど、不安を不安として自覚しにくい傾向があります。
単に「自分は大丈夫」と言い切るのではなく、今のしんどさがどこから来ているのかを丁寧に見ていくことが大切になります。

不安を認められない人に見られやすいサイン
不安を自覚しにくい人は、「不安そうな人」には見えないことがあります。
むしろ周囲からは、厳しい人、張りつめている人、頑張りすぎる人、いつも疲れている人として見られることもあります。
以下のようなサインが続いている場合、背景には、不安が隠れているかもしれません。
1. すぐイライラしてしまう
本当は不安や緊張が強いのに、それをそのまま感じることが難しいと、代わりに怒りや苛立ちとして表れやすくなります。
• 些細な言い方が気になる
• ミスに強く反応してしまう
• 予定変更に必要以上に腹が立つ
例えば、職場で同僚の些細なミスにいつも以上に腹が立ってしまう、といった経験はありませんか?こうした反応が続く場合、単なる性格ではなく、不安が怒りに置き換わっている可能性があります。
2. 正しさやルールに強くこだわる
「こうあるべき」が強く、曖昧さや例外にとても弱い。自分にも他人にも厳しくなりやすい。
例えば、計画通りに進まないと極端に不快に感じたり、他人の行動が少しでもルールから外れると許せなかったりすることはありませんか?こうした状態の背景には、予測できないことへの不安が隠れていることがあります。正しさやルールを守ろうとすること自体は悪いことではありませんが、それが強すぎるときは、心を守るための反応になっている、という可能性があるのです。
3. 完璧にやらないと気が済まない
• 失敗が怖い
• 何度も確認してしまう
• 準備しすぎる
• 人に任せられない
例えば、プレゼンの資料を何日もかけて何度も見直したり、人に仕事を頼むよりも自分でやった方が早いと感じてしまったりすることはありませんか?こうした完璧主義も、不安を認めにくい方によく見られます。ご本人は「責任感が強いだけ」「きちんとしていたいだけ」と思っていても、実際には失敗への不安を抑えるために完璧を求めていることがあります。
4. 忙しさを止められず休むのが苦手
• 常に何かをしていないと落ち着かない
• 予定を詰め込む
• 仕事が終わっても頭が休まらない
• スマホを見続けてしまう
例えば、休日も常に予定を入れていないと落ち着かず、一人でゆっくり過ごすことに罪悪感を感じたりすることはありませんか?こうした状態も、不安を感じないようにするための回避行動になっていることがあります。止まると不安や空虚さが浮いてくるため、無意識に動き続けてしまうのです。
5. 体調不良が続くのに気持ちの問題だと思えない
頭痛、肩こり、胃腸の不調、息苦しさ、動悸、不眠、だるさなどが続いているのに、「ストレスではない」「体の問題だと思う」と感じる方もいます。もちろん身体の状態を先に病院等で確認しておくことは大切ですが、検査で異常が見つからない場合、不安や緊張が身体の症状として表れていることも少なくありません。
6. 人に頼れず一人で抱え込みやすい
• つらくても「大丈夫」と言ってしまう
• 相談する前に自分で何とかしようとする
• 限界まで我慢してから急に崩れてしまう
例えば、仕事で困っていても「自分で解決すべきだ」と抱え込み、誰にも助けを求められない、といったことはありませんか?こうした傾向がある方は、不安を認めること自体に抵抗がある場合があります。頼ること、弱音を吐くこと、しんどいと言うことに強いブレーキがかかっているのです。
7. 人の評価に敏感なのに気にしていないつもりになる
• 批判に強く反応する
• 嫌われたかどうかが気になる
• 失敗を何度も思い返す
これらがあっても「別に人の目は気にしていない」とご本人は思っている。
例えば、SNSでの「いいね」の数やコメントが気になって仕方ないのに、友人には「全然気にしてないよ」と答えてしまう、といったことはありませんか?
このようなズレも、不安を不安として認識できていないときによく見られます。自分では平気なつもりでも、心の中では常に緊張が続いていることがあるのです。
なぜ不安を不安だと認められないのか
不安を認められないのは、意志が弱いからでも、感受性が足りないからでもありません。
多くの場合、その人なりに懸命に心を守ってきた・・・その結果です。
弱さを見せてはいけない
「しっかりしなければいけない」「迷惑をかけてはいけない」「泣くのは弱いこと」など、そのような価値観の中で生きてきた方の多くは、不安を感じても、それを表に出さないまま頑張り続けることがあります。
例えば、幼い頃から「しっかり者」と褒められて育った方が、大人になってからも無意識に弱音を吐けなくなってしまうケースは少なくありません。すると、だんだん自分のなかでも、不安を感じ取れなくなっていきます。
ずっと頑張ることで自分を保ってきた
これまでの人生で、頑張ること、耐えること、成果を出すこと、などによって自分を支えてきた方は少なくありません。その場合、不安を感じることは「立ち止まること」につながると紐付けてしまうため、無意識に避けられやすくなります。結果として、不安が別の症状に姿を変えて出てくることがあります。
不安が怒りや身体症状に変わって表れている
不安は必ずしも「不安」という形で出るとは限りません。イライラ、支配的な態度、過剰な心配、完璧主義、体調不良、続く疲労感、人間関係のトラブルなど、別の反応として現れることがあります。
ご本人はその現れた反応だけを見て、「自分は短気」「要領が悪い」「体が弱い」と思い込みやすく、本当の原因に気づきにくくなっていってしまいます。
不安を自覚できないまま放置するとどうなるか
不安を感じること自体が悪いわけではありません。
問題になりやすいのは、不安があるのに、それを認識できないまま抱え続けることです。
イライラや人間関係のトラブルが増えやすい
自分の中の緊張や怖さに気づけないでいると、それが他人への厳しさや怒りとして出やすくなります。その結果、職場や家庭でぶつかりやすくなり、「どうしてこんなに余裕がないのだろう・・・」とさらに自分を責めてしまう悪循環が起こることがあります。
仕事で頑張りすぎて限界が分かりにくくなる
不安を認めずに走り続けると、心のブレーキが利きにくくなります。まだ頑張れる、もっとやらなければ、もっとやれる、と自分を追い込み続けた結果、ある日突然動けなくなることもあります。「ここまで来たら休む」ではなく、崩れる前に気づくことはとても大切です。
身体の不調として現れやすくなる
心で処理しきれない緊張は、身体に現れることがあります。
• 眠れない、眠りが浅い
• 朝起きるのがつらい
• ずっと疲れている
• 胃腸の調子が悪い
• 呼吸が浅い
こうした不調が慢性化すると、生活そのものが苦しくなり、「何が原因なのか分からない」というしんどさも重なっていきます。
不安を認められない人が心を整えるためにできること
不安を認めることは、自分を弱いと認めることではありません。
むしろ、今の自分に起きていることを正しく理解し、必要なケアを始めるための第一歩です。
1. イライラや緊張をそのまま否定しない
「こんなことでイライラするなんてだめだ」と責めるよりも先に、まずは「自分は今かなり張りつめているのかもしれない」と受け止めてみてください。
感情は否定されるほど強くなりやすく、認識されるほど整理しやすくなります。
2. 体の不調と気持ちのつながりを見直す
体調不良があるときは、身体面の確認をしたうえで、生活の緊張度やストレスのかかり方も定期的に振り返ってみることが大切です。
• 最近ずっと気が抜けない
• 人前では平気なふりをしている
• 休んでも休まらない
そんな状態が続いているとしたら、心の負担が身体に出ている可能性も考えられます。
3. 一人で整理するより専門家と一緒に言葉にする
不安を認められない状態にあるとき、自分一人で内面を整理するのは簡単ではありません。何がつらいのか分からない、でも確実にしんどい。そんなときこそ、対話の中で少しずつ気持ちを言葉にしていくことが役に立ちます。
PER TEのカウンセリングでは、無理に「あなたは不安です」と決めつけることはありません。今どんな場面で苦しくなるのか、どこで気が張るのか、どんな考え方の癖があるのかを一緒に整理しながら、負担の正体をゆっくり見つけていきます。

こんな方はカウンセリングをご検討ください
もし今、次のような状態が続いているなら、一度立ち止まって整理する意味があります。
• 最近イライラしやすい
• 常に気が張っていて休めない
• 頑張っているのになんか苦しい
• 体調不良が続くのに原因がはっきりしない
• 人には話しにくいけれど、このままでいるのもしんどい
• 自分では不安ではないと思う一方で、どこか余裕はない
• 誰かに話したい気持ちはあるが、何を話せばいいのか分からない
こうした状態は、深刻になってからでないと相談してはいけないものではありません。むしろ、まだ動けている段階で整理を始めたほうが、心の負担は軽くなりやすいことがあります。
不安を言葉にできない段階からでもご相談いただけます
「自分では不安なのかどうかもよく分からない」「こんなことで相談していいのか迷う」「うまく話せる自信がない」そう感じている方も少なくありません。
最初から気持ちが整理されている必要はありませんし、そのような方の方が少ないのです。カウンセリングは、問題を完璧に説明できる人のためだけのものではなく、言葉にならない苦しさを抱え、どうしたらいいかわからないからこそ、整理していくことになれる時間でもあります。
イライラ、緊張、休めなさ、しんどさの背景に何があるのかを、
一緒にゆっくりとあなたのペースで見ていくことができるものです。
一人で抱え続ける前に、今の状態を整理してみませんか?
無理に結論を出す必要はありません。
話せるところから、少しずつ、まとめなくて大丈夫です。
思いつきのまま、お話しされてみて下さい。
「カウンセリングを受けるほどではないかも」と感じている方こそ、
早めの相談が役立つことが大いにあります。
深刻になる前の段階から平穏を護ることが大切です。安心してご相談ください。




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